フレット溝の幅を整えました。
指板の表面を仕上げます。
フレットを準備していきましょう。 ステンレスなので硬いです。
ずっと音が出なかったのですが、オーナー様の仰っていた「音が割れる」という症状がやっと出ました。 いろいろ計測してみます。
やっぱりプラグを差していなくても電池が減っています。
割れた音が出る状態では、出力に乾電池の直流が漏れているようです。 カップリングコンデンサの不調も予想されます。
ここで興味深いのがスナップ部分↓では9.5Vが計測できますが・・・
つないだ先では計測不可能です。
好き勝手な数字がころころと出続けます。
交流電圧を測ると↓これは何もつないでいない状態のテスターのバックグラウンドノイズみたいなもので・・・
電池のつなぎ先に触れると値が変わります。 バッテリーの電線の長さそのものが持つコイル成分によって、発振している高周波が打ち消されるなどして、バッテリー付近では直流電圧が測れるということでしょうか?
ではカップリングコンデンサはどこになるかというと・・・下の黒丸の部分で二枚の基板がつながっていて分解できません。 青丸の辺りに電源回路やデカップリングコンデンサがあるように見えます。 緑の丸のところがイコライザーのためのオペアンプが並んでいるところだと思います。 とにかくここから先がブラックボックスになってしまいます。
と、調べていたら音が出なくなりました。 出力部分からの直流漏れも止まりました。
ピンジャック周りも謎ですし、基板がブラックボックスであることで作った人にしか分からない感じがします。
ジャック側基板の場合分けも上手くいっていないような気がしますし、イコライザー基板も発振していると思います。
これは連鎖的にあちこち壊れている可能性もありますので、輸入元による基板交換に頼るしかなないようです。
メーカー修理ができる場合はそちらをおすすめするのですが、これだけ多機能な基板だとやっぱりけっこうかかるみたいで、もし物理的な故障があってすぐ直ったらラッキーくらいの感じで、チェック代を頂いて開けてみたというお話でした。
よく使うポジションでノイズが気になるそうです。
カバーを交換したりしているので元の状況と変わってしまっているでしょうね。 既に金属カバーをアースに落としてあるので、できることが少ないかも知れません。
このSPLIT SOUNDのAポジションはフロントとリアの並列接続です。 Bにするとセンターもミックスされてノイズが部分的にキャンセルされます。
センターをフロントと入れ替えて、逆巻き逆磁極にすることでノイズキャンセルするのが一番良いですね。
直流抵抗値を調べて巻き数が違うようだったら音が変わってしまいますが、どうなっているのでしょうか。 分解して計測してみましょう。
国産仕様はピックガード全面アルミシートで、英国仕様はコントロール部分だけのようです。 ピックアップ付近もアルミシートや銅箔シートでシールドしたら多少は良くなるでしょうか。 それくらいしか思いつきませんね・・・。