状態をチェック【スターリン4Hのフレット交換-1】

全体的にビリ付きが気になるというスターリンをお預かりしました。

スターリン

ゲージの細い弦に交換してから、さらに調子が良くないようです。 こんな細い弦があるんですね。 これはどんな感じになるのか楽しみです。

細い弦

ナットの弦溝の中で弦が遊んでいます。 ちょっとだけですが溝の中で鳴るようなカラカラした音が聞こえます。 ここを交換するならフレットもジェスカーの似たフレットに交換してしまおうということでお声かけ頂きました。

弦が細い

ゲージが細いので手に負担がかからないだけで弦高はペタペタというわけではありません。 むしろ2mm~2.5mm前後はあります。

弦高は意外と高い

トラスロッドのピークが8フレット辺りにあってちょっとピーキーに出っ張ります。

トラスロッドのピーク

ゲージを下げたこともあってそこからローフレットが逆反っています。 現状のビリ付きの原因は主にこれです。

ただ、ローフレットを真っ直ぐにしようとすると、今度はハイポジションの順反りが大きくなっていきます。 というわけで、ヒーター修正やフレット溝の幅を狭めるなどの工夫をしてハイ起きを直していくことが今回のテーマになります。

指板を削って白くなったら着色&オイルフィニッシュで元の雰囲気に戻します。

ハイ起きの一種

フレットはこんな幅。 似た幅と高さのフレットを選びます。#47104でしょう。

フレット選び

指板の細かい反りがどうなっているのか調べたいので、さっそくフレットを抜いてみましょう。 結構、場所によって細かい凹凸があるような気がしています。