指板の細かい凹凸を削ってみます。
最終的にはハイポジションの順反りが残ります。
4弦側の方が順反りが大きいのでそこは削って合わせて、残りはヒーターやフレット溝を狭くする方法などで対処していきます。
以前、ホンダサウンドワークスのベース用ファズを修理したことがありました。 定数がカスタムされていてなぜか入出力のカップリングコンデンサの容量がふた桁くらい小さくなって低音が通過できなくなっていたのを通常の数値に戻しました。
あの回路(元々はエレハモだと思います)を、ベースのライン録音時にアンプっぽさを出すために使いたいとのことで1台製作することになりました。
私もひと頃、中森ちぇき菜のライブで使うために、何をつないでもザ・ベストテンのベースの音になる「ベストテナー」というエフェクターを妄想していたことがあったのですが、「これがそれと同じ考えの機材ですよ」と言われてみたらそうなのかもしれないと思い始めました。
あえて周波数レンジやダイナミクスを狭く抑えて、バンドサウンドの中で一定の領域にベースを収めるような効果がある気がします。
オリジナルのまま作るより、国産汎用小信号用トランジスタ2SC1815で作った作例の方がファズっぽい毛羽だった角が取れていて用途に合っているということなので、今回はこんな部品で作ります。
入出力のカップリングコンデンサも3.3μFから10μFに上がっていて、ここも「ローからローミッドに収まってくれ!」という願いが込められている定数っぽいですね。
黒いOrvilleレスポールです。
トラスロッドでネック調整してみましたけれど、なかなかコンディションの良いネックです。
ナット交換するついでにフレットのすり合わせもします。
持ち込んでいただいた部品です。エスカッションはこれに似たものをつけるという意味でうちにあったものを置きました。 黒ゴールドのパーツが増えてレスポールカスタム風のデザインになります。
配線は全ての部品がノイズを放っていますので、CTSポットメトリック、B500kΩに交換します。 ジャックはスイッチクラフト製のものを使います。
ネックコンディションも良さそうですし、思い入れのあるギターなようですし、格好いいギターになると良いですね。