新しく製作した部分は完全に鳥かごにしてしまわないことにしました。 もしうまく動かなかったときに手直しができるようになっています。
ミドルの周波数を決めるポットはかなり複雑な配線になっています。 基板のほうには基本的な部品しか載っていないのでシンプルです。
ポールピースとコイルワイヤがショートするのを防止するためにテープを巻きます。
ローミッドが欲しいということなので、今後さらにピックアップをシリーズ配線にしたりしないとも限らないので、シリーズ時に中間点がショートしないようにこういう一手間をかけておきます。
コイルを巻いているところです。 コイルワイヤーは手送りで右へ左へランダムに巻いていきます。 こういう作り方をすると完全機械巻きの量産ピックアップとは違うハンドメイドならではの味が出ます。
ワックスポッティングと着磁を終わらせて完成したピックアップです。
もとのコイルより少し太りました。 ターン数も増えたと思いますが、手送りしたコイル線はふんわり巻かれるので外形が大きくなります。 コイルの形状も電気的なコイル成分に影響しますので音にも変化が現れます。
楽器というのは人間と一緒で適度に遊びが必要なのでしょう☆
ご注文いただいのでシールドを作ります。 お客さまのご希望でベルデンの#8412ケーブルを使います。
長さは4.5メートルというこだわり寸法です。 材質や寸法、プラグの形状などはできるだけご希望にそって製作します。
今回はスイッチ機構付きです。 シールドを楽器から引き抜くと自動的にボリュームがゼロの状態になって「ブーーー」と鳴らない便利なプラグです。
完成品がこちら。
銀色のスリーブ部分がスイッチになっています。
とてもよくできたプラグです。 ノイトリックのLプラグは、テレキャスターのようなカップに収まったジャックにも届きます。
同じようなものが欲しいという方はこちらのメールフォームからご連絡下さい☆