The Chipを自作する【The chipで歪みエフェクターを作る-6】

The Chip一発では歪みのためのゲインはあっても、さらにトレブルをブーストすることができないので、もう一発アンプを組みます。

クラフト科時代に野澤先生の仕事場で発掘してきたTC-3と書いた回路図を元にThe Chipのレプリカみたいなものを作ります。 これがそうです。

TC-3 回路図

XTCTなんかはこういう構造のゲインアンプとツインリバーブ風トーンコントロールや似た構造のバッファーアンプなんかを組み合わせたものです。

で、今回はこれにひと工夫を入れます。 2MΩの抵抗の手前にその1/10にあたる200kΩの抵抗を追加することで、JFET(トランジスタの一種)を三極真空管に似た特性にすることができる改造をします。 Trioderizerで検索するといろいろ出てきますよ。

三極管特性に近づける

あと、アンプが複数台になるので、電源が干渉して発信しないようにデカップリングコンデンサを追加します。

さてさてどうなることやら。


ゲインが足りない【The chipで歪みエフェクターを作る-5】

音出しをしてみたのですが、ゲインが足りないです。 トレブルブースターのフットスイッチをオンにしていて初めてドライ音を超える音量になるような感じです。

実は使っていないけれどもゲインを上げるためのコンデンサを仕込んであります。

ゲインを上げるためのコンデンサ

ドライバーの先のあたりに半固定抵抗を付ければトレブルブースターにだけ使っていたゲインをフルレンジに割り振れます。

少し改造してみてダメそうだったらブースターをもう一段作り込みます。


組んでみた【劇的に部品の少ないコンプレッサーを組んでみる-2】

組み上がったコンプレッサーです。 白で統一したら豆腐みたいになりました。

豆腐みたいなコンプレッサー

部品が少ないので空中配線で作ってみました。

空中配線のコンプレッサー

空中配線のほうが楽かと思ったら結構手間でした。

自作を目的として部品を減らしてあるようで、ノブの角度によっては音が出なかったり歪んだりしますね。

次回、回路図を描いて部品を増やした方が良さそうな部分を掲載しようと思います。


部品をそろえる【劇的に部品の少ないコンプレッサーを組んでみる-1】

ものすごく部品の少ないコンプレッサーのDIY記事を見つけたので試作してみようと思い、部品をそろえてみました。

なんとこれだけです。 時間をかけたくなかったので穴あきケースを買ってきました。

劇的に部品の少ないコンプレッサー

コンプレッサー部分の電子部品はこれだけ。 右上のフィルムコンは結局積層セラミックに変えました。 高周波特性が必要な部分だったので。

オペアンプのように見えるのはミニスピーカーをドライブできるLM386 です。 その出力の一部をダイオード(左下)で検波してコンデンサを充電、その電位をMosFET(3本足の部品)にフィードバックしてVCR(電圧制御抵抗器)として動作させて入力ボリュームを上げ下げする回路ではないかと思います。

使用する電子部品

ICのドライブ能力を利用していろいろ取っ払った回路のようです。 意外と使えたら面白いですし、原理がシンプルなのでカスタマイズすることも考えています。