ボビンの製作とコイルを巻く工程【コイルをスプリットしたテレベース用シングルコイルの製作-1】

アコースティックギターのような形状をしたフレットレスベースに登載するために、1点もののピックアップを作ることになりました。

まず用意したのはこちらの部品です。

テレベースのピックアップ部品

ハムノイズを少なくするためにコイルをスプリットしてみようということになったのでボビンを切ります。

テレベース・PUボビン

カットしたところがこちら。

ボビンをカット

完成時にはまたひとつに組み上げないといけないので、もう1枚ボビン板をベースプレート代わりに加工しました。 コイルの巻きはじめ巻き終わりが倍になるのでハトメを増やしたり、そのハトメが干渉しないようにベースプレート側に逃げを作ったりしました。

ボビンの改造

ボビンを組み上げました。 角張っているとコイルワイヤが絡まるので研磨して丸めます。

ボビンの組み上げ

ふたつのコイルが近いのでコイルが接触してはいけないと思って、普段テレキャスのネック側に使用するAWG43ゲージという細めのワイヤを巻きはじめてみたのですが・・・。

ちょっとコイルが細く仕上がりすぎてしまいます。 JBのときと違ってポールピースが1本で細い分コイルが小さく仕上がることが分かりました。 もったいないですがこのコイルは捨てて、通常よく使うAWG42ゲージに戻しましょう。

AWG43を巻いてみる

まき直したものがこちら。 常識的なサイズのコイルができあがりました。 ファットな低音が欲しくて追加するマグネットタイプのピックアップですからターン数は少し多めに巻いておきました。 もとがやや非力なピックアップですからいい落としどころにきているような気がします。

AWG42を巻く

組み立てる前の状態がこちら。 ワックスポッティングしたあと糸を巻いてコイルを保護したりはまた次回。

巻き上がったコイル