分解清掃【スペクターNS-2Jのプリアンプ修理-7】

電池から漏電する古いバッテリーボックスを取り除いて、液漏れしたときの影響で漏電ルートができていると思われるポットを清掃しました。 絶縁が確認されたのでこのポットは交換しなくても済むのではないでしょうか。

掃除したら絶縁が回復した

部品を外して清掃していきます。 一番怪しいのはこのポット。 うろ覚えですがBAX型のイコライザーは低音側のポットには反転入力端子に向かってシリーズにコンデンサを付けられなかったような気がします。 シミュレータでエラーが出たような・・・。 そこに汚れがたまっていたら動作がおかしくなるかも知れません。 トレブルとボリュームも分解清掃&接点復活材&ナノカーボンで処理します。

ポット内の清掃

テスターでのチェックだけでなく、ポットチェック機で音を出しながらの確認しましたが完全にノイズがない状態になっています。

ポットチェッくん

基板の表面のどこに電池の液が飛び散っていてもおかしくないので全てクリーニングしました。

基板の清掃

ほぼ全ての部品の抵抗値や容量などを計測しました。 特におかしいところが見つかりません。 外さないと測れないところは分解して計測しました。 スチロールコンデンサは熱に弱いので2個だけ抜き取り検査しましたが、むしろ今でも精度が良いことが分かりました(部品の配置がちょっとICから遠い気はしますが)。

ほぼ全ての部品をチェックした

分解でダメージが出ていそうな抵抗などを一部交換しました。 同じカーボン抵抗を選んであります。

一部の部品を交換する

これで組み直しても動作がおかしかったらもう分からないですね。 納期の余裕もないので消耗品とされる電解コンデンサや、電池の液がかかっていそうなオペアンプソケットはあらかじめ交換してから組み直します。

一度秋葉原に部品を買い足しにいってきます。


良いお天気でした

お客さんに修理が終わったギターを返したあと、十条駅前で長話をしていたら暑かったですね。

良いお天気でした

「ライブ撮影におけるライブハウス照明あるある」「消費税は上げるにしても下げるにしても事業粗利税にネーミング変更してはどうか案」「ゴジラは水素爆弾怪獣で芹沢は酸素爆弾博士で、水素と酸素は(東京湾の)水になる運命という化学反応式プロット仮説」「身の回りにメンタル疾患未経験の人の方が少ない説」「ウルトラセブン神回メトロン星人」など話題が尽きませんでした。


リアルセルロイドピックガードの角を尖らせる加工

リアルセルロイドピックガードをお預かりしました。 エッジを尖らせる加工をします。 元がこんな感じで・・・

リアルセルロイドピックガード

手加工で削ったあとサンドペーパーで仕上げたところがこちら。 かなり雰囲気が変わりますね。

エッジを尖らせた

エッジには最初レリック加工が施されていて茶色っぽかったので、汚し直しましょう。

エッジに着色する

こんな感じになりました。

完成

絶対に格好いいストラトになりますね。