弦溝を作っていきます。
取りあえず弦が張れました。 リテーナーを取り付けてから溝の深さや角度を追い込んでいきましょう。
トレモロが動くと作業しにくいので、ブロックを入れて固定しました。
ピックガード、ポケット、ネックなどのセンターを見比べました。
そこで気になったのですが、このピックアップってやっぱり特殊なのではないでしょうか。
ポールピースのように見えているこの黒い窓ごとに磁界が強いわけではなくて、例えば4弦側から磁性体を近づけると3弦との間に吸い付きます。
1弦側もこのあたりで止まります。
世の中には「磁界観察シート」なるものがあるので明日届くように注文しました。
このベースはピックアップのセンターに対して左右対称に弦が来るようにネックやブリッジを付けると、1弦と4弦の音が小さくなるピックアップが付いている可能性があります。 つまり、意図的に1弦の音量を犠牲にして組み込んでいる疑惑があります。
もしかして古い機種は弦ピッチが狭いブリッジが付いていたとかでしょうか? 以前お預かりした日本販売仕様の方のピックアップはどうなっていたのでしょう? 謎が深まってきました。
磁界観察シートが届いたら見てみましょう。
この電源ICを使って
ダイオード2個、電解コンデンサ3個くらいの基板を作れば9ボルトを18ボルトに昇圧できるみたいです。
エキゾティック製のボルテージダブラやケンタウルスに入っているのも、おおよそこういう感じの回路ですね。
複雑な回路ではないのでこれも登載すればBCP-2Mの18V駆動は可能です。
ですが、プリアンプ2台を動かすのには2台分の消費電力が必要です。 しかもひとつは楽器に内蔵することを考慮していない外付け機なので、低消費電力タイプではないオペアンプが使われています。
電源IC自体も電池を使って動作するのでこれらの消費電力でひとつの電池がどれくらい保つかということは考えておいた方が良さそうです。
電源ICが3mA,fishman model Bに使われているオペアンプが2チャンネルで計3.6mA(わりあい省エネなICみたいです)、BCP-2Mは1mAかもう少しくらい。 9Vの乾電池は確か500mAhくらいだったと思うので60時間くらいですかね。 このくらいなら問題ないかも知れませんね。
おそらくModel Bはピエゾを高い入力インピーダンスで受けたいからFET入力ICを使っていると思うのですが、このベースはその前にバイポーラトランジスタのエミッタ接地回路が付いています。 これでは入力インピーダンスが下がってしまいます。
ピエゾピックアップは意外とローインピーダンス入力でもちゃんと鳴るので良いですけれど、やっぱりこのベースはメーカー以外の人が自分で改造したと思われますね。 通電前にしっかりチェックしましょう。 爆発しないように苦笑