5弦のフレットレスベースをお預かりしました。 Kiihlというブランドのベースです。
トラスロッドカバーがありません。 このテープに描かれたデザインでブラスで作ります。
指板とネックの間に段差があって気にされているようですが、特に問題はないと思います。 あっても今のところできることがないと思います。
ここにスロープが付きます。 なるべく指板と段差がないような位置でネジ止めできるようにします。
ピエゾピックアップ付きのブリッジです。 ここの動作確認もしましょう。
断線しがちなバッテリーボックスを止めてキャビティ内にバッテリーを入れて欲しいということなのですが、コントロールキャビティはギュウギュウになりますし、ここはここで空洞なので何かしらの工夫が必要になります。
コントロールは金ノブが付いているところが左からマグネティックピックアップボリューム、ピエゾピックアップボリューム、ノブ無しのところは今回特注で作るローミッドの周波数可変とブーストカット(2kHzブーストも半固定抵抗でキャビティに内蔵する。シールドケーブル分の容量を追加するコンデンサは今回は無しで、18ボルト駆動仕様)、黒いノブのところがピエゾのトレブル&ベースになります。
今の配線はこうなっています。
トランジスタ1石ブースターが付いています。 こっち向きでユニバーサル基板を使うのは珍しいですね。 ショートしそうです。 いらないのではないかと思いますが、これを使うなら作り直します。
パッと見た感じこういう回路だと思います。
左のポットはパッシブトーンみたいですがBカーブなのが変です。 あとから改造したのでしょうか。 右のポットは・・・
基板のPV(Potentiometer Volume?)につながっています。 ボリュームですね。
隣にトレブルとベースがあります。 ここから配線を出し直せば良さそうですね。 Fishman Model B Bass Pre-ampという外付けのプリアンプから基板を抜いてここに取り付けたもののようです。
赤い線が1本切ってあります。 黒い線は撚ってあってそのままジャックのリング端子へ。 つまりこの基板は現状9Vで動いていることになります。 もともとModel Bは9V電池ひとつで動くようです。
1本の楽器でひとつの回路を9V、もう一方を18Vで動作させるには工夫が必要です。 電池を3個使ってスイッチ付きジャックで9Vと18Vをそれぞれオフにできる機構にするか、ボルテージダブラ回路を追加して1個の電池から18Vを作って別々に供給する必要があると思います。
明らかに改造した形跡があるので慎重にチェックしてからプリアンプに通電→ピエゾピックアップのチェックをすることにします。