ドレメルにトリマーベースとビットを付けてみました。
刃からベースの端までが42mmくらいです。
ボディトップにアーチが付いているので普通にアクリル板テンプレートとかは張りにくいですが、例えばこういうブロックを並べて貼ればトリマーベースが動く範囲を制限できますね。
これがシンプルでかつリスクが低いのではないでしょうか。
弦高やオクターブチューニングをするときにトレモロがフローティングで動いていると、いつまでも設定が決まりません。 なのでイナーシャブロックの後ろにものを入れてスプリングホルダーのネジを緩めることで仮固定します。
しっかりチューニングができたらスプリングホルダーを締め込んでいくことでブロックを抜きます。
どうもチューニングが不安定なのが気になります。 トレモロのネジが4本しかないのでトレモロ部分は何もしなくても良いということだったのですが、トレモロに問題があるのか、その他のペグやナットなどに問題があるのか切り分けないとスッキリしません。
ネジを外してみました。 ネジに傷があります。 こういうところにトレモロのナイフエッジがはまっている可能性があるので掃除して薄くグリスを塗ってみましょう。
スプリングを外してもう一度トレモロがフルスイングしているか確認しました。 4弦のネジが曲がっているのか断面が正円でないのか分かりませんが、正しい位置に取り付けようとするとトレモロにかすかに触れるようです。
2弦のネジと4弦のネジを入れ替えたらスムーズにフルスイングしました。
弦を張ってみたらかなりチューニングが安定しました。 トレモロのネジを変えたらよくなりそうですね。
今回の作業はこれで完成で良いと思います。
埋めるねじ穴周りの塗装が浮いているのでチップしないように低粘度の瞬間接着剤で固定しました。
タイトボンドで埋木を接着します。 タイトボンドは塗装にくっつかないので浮いた塗装の固定は瞬間接着剤で行いました。
オーナー様が気にかけておられたジョイント部付近の塗装の亀裂ですが、ボディそのものには目立った割れなどはありませんでした。
両側とも異常なしです。
フレットの下にできた隙間を接着剤で埋めました。 指板が乾燥で縮んだときにフレットの脚が飛び出ないように両端がカットされていて、溝を茶色いパテかなにかで埋めてあるわけですが、そのフレットの脚のない部分がうっすらと浮いているので、埋めるしかありませんでした。
1本1本、フレットの角をヤスリで丸めたあとバフで仕上げます。 ついでにフレットも磨かれるのですが、錆と汚れがひどいので均等な仕上がりにするためにサンドペーパーで磨きました。
きれいになりましたし、フレットの角も丸まりました。
ケースに付いていたキーホルダーが取れたので修理しておきました。
何度もお預かりしているジャズベースです。
ピックガードもピックアップフェンスも無しで使うと決まったそうなのでネジ穴を埋めます。 将来的には同じ色にリフィニッシュすることも。
他のネックを付けていた時期があるのでポケットが少し拡げられています。 今回この隙間を埋めます。
ネックボリュームとマスタートーンにガリがありました。 さっそくクリーニングしてみたところ今のところ落ち着いています。
指板が縮んだのでしょうか? フレットが浮いているわけではなさそうですが両端に微妙な隙間があって、フレットがところどころ手に当たります。 フレットクリーニングを兼ねて丸めましょう。 必要に応じて隙間に接着剤を詰めて固めてから削ることになります。
ポケットの塗装に亀裂があります。 何度かベースを倒してしまった頃があるらしく、単なる塗装のウェザーチェックなのかボディ材にダメージがありそうか、ネックを外したときに見ておくことになりました。 おそらくボディは問題ないと思います。