ご要望の整理【78年製テレキャスターのチューンナップ-1】

78年製のテレキャスターです。 「できるだけ78年当時の新品を弾く感覚で使いたい」「作りに問題があるところはできるだけ取り除いて欲しい」というご要望です。

78年製テレキャスター

6弦のペグにぶつけた形跡があるので、今後もし作業中に比較的きれいな当時のFキーを入手できたら送ってきてくれるそうです。 動き自体は悪くなっていなさそうです。

ペグ

クロームメッキが錆びているところはメッキ屋さんに再メッキを頼むそうで、分解したらオーナー様が指定されたメッキ屋さんに直送します。

再メッキするらしい

ボディは少し黄変した感じのオリンピックホワイトにリフィニッシュすることになっています。 そのついでにネジ穴がずれているところ↓などは埋めてあけなおすことになりました。

ネジ穴

ネックはローポジションが逆反り、ハイポジションが順反っています。 ロッドナットを回してどうなっているのか調べてみましょう。 順反りが強くてトラスロッドがローポジションにしか効かないパターンの気がします。

そのあたりも考えてジェスカーフレットのどれに交換するか考えることにします。

ネックが反っている

ヘッドロゴ面の塗装だけを残して、グリップなどの塗装もやり直すことになりました。

ネック裏も塗装しなおす

ついでにポケットの形も修正します。 ボディの日付スタンプなどはしっかり残しつつ、隙間が空いている両側を埋めましょう。

ボディの隙間

ネックとポケットの間に何か入っている気がするので分解してチェックしましょう。

何か挟まっているかも

私が以前働いていたラ社がチューンナップメニューを受けていないせいか、チューンナップに相当するご要望がじわじわと増えてきました。

チューンナップとかモディファイみたいなリフレットや配線も含めて全部の組み直しメニューを増やした方が良いのでしょうかね。

 

久しぶりにお会いしたお客さまだったのですが、何やらものすごい量のお土産をいただきました。

差し入れを頂きました

私が自宅兼仕事場にしているのでかえって気を遣われるのかも知れませんが、ギターの修理には手ぶらで来て頂いて大丈夫ですので笑


全体のチェックから【グレコのリッケンバッカー風ベースの改造-1】

グレコブランドのリッケンバッカー風ベースです。 塗装や配線などいろいろ修理と改造をします。

グレコのリッケンバッカー風ベース

指板が厚いのでツーウェイロッドが入っているのかと思ったのですが、ベンドロッドが入っています。 あまりたわませる余裕がないせいかロッドナットを180°くらい回すと早くも手応えが固くなってきます。

ベンドロッドがあまり効かない

めいっぱいロッドを締めてもハイポジションに大きな順反りが残ります。 今回はフレット関係の作業はやらないのですが、ヒーターが効けばラッキーくらいのノリで一度ヒーター修正はしてみることになっています。

ミュートのクッションが硬くなっているのでピックアップの下に入れるクッションに交換してみます。

クッションが硬くなっている

やたらと音が小さいのでトーンを絞ってみたら音が出なくなります。典型的なコイルの途中で断線しているパターンです。 テスターでも断線を確認しました。 リアはうちにたまたまあった韓国メーカーの製品を付けて、フロントにはAmazonなどにある謎メーカーのトースターピックアップを付けることになりました。

ピックアップが両方断線している

ジャックが飛び出ているのが気になるとのことです。 ナットを内側に追加しましょう。 錆びていますし交換しても良いかもしれませんね。

ジャック部分

ボディトップは今作っているベース用イコライザーペダルみたいにアクリル絵の具を使ってオモテ面とサイドをハンドペイントすることになりました。

塗装の上にアクリル絵の具で色を塗る

 


改造したラップスティールギターを弾いてみてもらう

修理が完了したギターをお返しするついでに・・・

修理完了品の返却

先日改造したラップスティールギター風なものを弾いてみてもらいました。 人が弾いているのを見てヒントをもらっています。

ラップスティールギターを弾いてもらう

差し入れを頂きました。 お客さん続きでお腹が空いていたのですぐ頂きました。

差し入れを頂きました


リアピックアップのチェック【アックスベースの改造-2】

一般的なJBのリアピックアップ用に作られたテンプレートにはまりません。 これってEMGあるあるなんでしょうか? リプレイスメント用なので小さめに作って欲しいですね。 以前ディマジオが入らなかったこともあるような気がします。

テンプレートにはまらない

耳の部分は明らかに引っかかっています。

耳が引っかかっている

サイドの幅も・・・

サイドの幅

微妙に大きいです。 ピックアップの中央が充填されたエポキシ樹脂で膨れているのも気になりますね。

ここもわずかに長い

10mmのトリマー用ベアリングビットに9mmのベアリングを付けて、今のキャビティそのものをテンプレートにして0.5mmずつ拡げてみようと思っています。

内径3mm×外径9mmのベアリングを注文しました。